仏さまの世界を彩り供養する八供養菩薩は以下のような方々です。
金剛嬉菩薩(こんごうきぼさつ)
全身で喜びを表し 世界に安楽を与える仏さま
真言:オンバザラ ラセイ コク
金剛鬘菩薩(こんごうまんぼさつ)
華鬘(花飾り)で荘厳し 世界を彩る仏さま
真言:オン バザラ マレイ タラタ
金剛歌菩薩(こんごうかぼさつ)
箜篌(くご=ハープのような楽器)を持ち、歌をもってマンダラの世界を彩る仏さま
真言:オン バザラ ギテイ ギク
金剛舞菩薩(こんごうぶぼさつ)
舞踏をもって喜びを表し マンダラの世界を讃える仏さま
真言:オン バザラ ジリテイ キリタ
金剛香菩薩(こんごうこうぼさつ)
手に持つ香炉の煙をもって 喜びを普く行き渡らせる仏さま
真言:オン バザラ ドベイ アク
金剛華菩薩(こんごうけぼさつ)
マンダラの世界を華で供養し癒やす仏さま
真言:オン バザラ ホシュベイ オン
金剛燈菩薩(こんごうとうぼさつ)
光明をもって 世界を普く照らす仏さま
真言:オンバザラ ロケイ ヂク
金剛塗菩薩(こんごうずこうぼさつ)
塗香の香りに乗せて 喜びを普く行き渡らせる仏さま
真言:オン バザラ ゲンデイ ギャク
この八菩薩様はマンダラの中で二つのグループに分けられます。
まず、嬉、鬘、歌、舞の四菩薩が、大日如来様が自分の周りの四如来様を供養するために生み出された菩薩様-「内の四供養菩薩(ないのしくようぼさつ)」で、
それに対し、香(焼香)、華、燈、塗(塗香)の四菩薩が、四如来様の方から大日如来様を供養するために生み出された菩薩様-「外の四供養菩薩(げのしくようぼさつ)」です。
このように、お互いを讃え、供養するということを「相互供養(そうごくよう)」と呼びますが、これによってマンダラの世界全体が彩られて豊かなものとなっていきます。
私たちの世界でも、このようなお互いを思いやる相互供養の心があれば、それが社会全体に広がり、心豊かに過ごせる世の中になっていくのではないかと思います。